本場レシピで作る 台湾のつみれスープ(貢丸湯)

疲れてても料理をしたい時ってありますか?本当にたまににだけれど、私はあるんです。
何というか、胃腸ごと疲れてるとやさしいものが食べたくなる。そんなときにもってこいの、素材の味を引き出す、やさしい一杯のご紹介です。

今回のレシピではいつもの台湾のレシピ本を参考にしながら、レシピ本文には記載がなかったものの、写真の中にしっかり写っていた大根を加えて作ってみました。

大根は気の巡りをよくして、胃腸の調子を高める作用があるんです。さらにジアスターゼという消化酵素を多く含むため、胃もたれや消化不良、おなかの張りなどの不快感も解消されるという、非常に健康効果の高い食べ物なんです。

それではプリッとした団子と、ほんのり甘く澄んだスープのご紹介です。
台湾の家庭で大切にされているこの味を、日本の食卓でも再現してみてくださいね。

材料(3〜4人分)

▼ つみれ用

  • 豚ひき肉(赤身多め)…250g
  • 豚の脂身(粗く刻む or ミンチ)…90g
  • 玉ねぎ+生姜のしぼり汁…大さじ1(すりおろして絞る。私は1:1の割合で入れました)
  • 卵白…1個分
  • コーンスターチ…40g(片栗粉でも可)
  • セロリの葉(みじん切り)…20g(大葉やパセリでもOK)
  • 氷…30g(または氷水)※これがプリッとさせる秘訣なんだそうです。
  • フライドオニオン…20g(揚げ赤ねぎの代用)
  • 氷砂糖…大さじ1(または砂糖)
  • 料理酒…大さじ1
  • 塩…小さじ1
  • 白胡椒…小さじ1
  • うま味調味料小さじ1(なくても可)

▼ スープ用

  • 水…600ml
  • 大根…150g(いちょう切りまたは短冊切り)
  • 塩・白こしょう…少々
  • ごま油…大さじ1
実際のレシピ本の材料(繁体字)を見る(左の三角をクリックすると開きます)
  • 主材料:
    豬後腿絞肉(温體)、豬板油、白糖蔗、芹菜、蛋白、玉米粉、碎冰塊、油蔥酥
  • 調味料A:
    細砂糖、鹽、味素、米酒、蔥粉、白胡椒粉
  • 調味料B:
    鹽、白胡椒粉、香油

作り方

  1. ボウルまたはフードプロセッサーに、豚ひき肉・脂身・玉ねぎ+生姜のしぼり汁(大さじ1)・塩(小さじ1)・砂糖(大さじ1)・料理酒(大さじ1)・うま味調味料(小さじ1)などを入れ、粘りが出るまで練る。
  2. 卵白・コーンスターチ・氷を加えてさらに混ぜ、冷蔵庫で30分寝かせる。
  3. セロリ・フライドオニオンを加えて混ぜる。
  4. 鍋に水を入れ沸かし、肉種をスプーンで成形しながら鍋に落とす。

5. 肉団子が浮き上がってきたら、一度鍋から取り出し、大根を入れて煮る。
(このとき灰汁をしっかり取るとスープが透明になりますよ。)

6. 大根が煮えたら肉団子を戻してさらに2~3分煮る。

7. 塩・白こしょう・ごま油を加えて味を整え、最後にお好みでフライドオニオンを散らしたら完成。

Shantiのひとこと

レシピ本の材料一覧には載っていなかったものの、掲載されていた写真の中では明らかに大根が入っていたので、今回は迷わず加えてみました。スープにやさしい甘みが加わり、団子の味が引き立つ仕上がりになっています。
やっぱりお醤油味が好き!という方は少しお醤油を垂らしてもいいと思います。小さじ1くらいかな。薄口醤油だと色もきれいに仕上がりますね。
他にもう少し胡椒をきかせたい、とか自分のお好みの味に味変できるのも、こういうシンプルな料理の良さだと思います。

最後に、台湾の団子スープは、素材のうまみを引き出すことが何よりのポイント。いつもの肉団子のスープよりほんの少しの手間をかけて、プリッとした団子に仕上げてみてください。

さて、残りの半分をいただいてきます♬

出典・参考

『萬年不敗台灣小吃!商業級配方大公開』
著者:蔡萬利・楊勝凱(2024年/日日幸福事業有限公司)
Classic Taiwan Street Food: from Salty Dish to Dessert
ISBN:978-626-97378-3-3

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